ここでは滑走力アップし、ワックスの性能をなるべく持続させる
といった観点から、ホットワックスの掛け方を解説いたします


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その1 道具へ その3豆知識編へ


ホットワックスの掛け方 編

掛け方のみです、掛けるポイントはその3の豆知識編で
クリーニング 1
まず ワックスリムーバーを滑走面にスプレーし15秒後に雑巾などで綺麗にふき取ります。

時間を置くのはワックスが溶解するのを待つためです
あまり置き過ぎると元々滑走面に染み込んでるワックスまで剥離してしまうので程々にしましょう

ずっとワックスを掛けていない板や汚れの酷い板は根こそぎ古いワックスを落としましょう!
その場合はたっぷり塗って3〜40秒くらいおいてからふき取ります。その場合はあとの工程でしっかりワックス掛けをする必要があります


どちらにしろこれを掛け、ふき取った後すぐにワックスを掛けましょう。
クリーニング後、長期放置すると滑走面が酸化してしまいまい、ワックスの浸透力が落ちてしまいます。すぐにワックスを掛ける暇が無いならクリーニングもしないほうがましです。

リムーバーを使わないクリーニング方法は豆知識で説明します




ポイント
スプレー後のふき取り時間は程々に
清掃後は長期放置せず、すぐにワックスを
クリーニング2 次に真鍮(しんちゅう)ブラシでこすります!

クリーニング1で綺麗になったつもりでしょうが全然ダメです!

板ほとんどのタイプに、滑走面にストラクチャーと言う故意的に付けられた無数の傷のよう小さな溝が付いています。(無いタイプの板もあります)。その中の汚れはリムーバーと雑巾では落ちません!

ストラクチャーは滑走方向に溝が入っていますので滑走方向に擦りましょう。

「どれくらいの強さでこするの?」

しっかりこすりましょう。汚い板なら黒いかすのような粉がボロボロ出てきます。
しっかりこすった方がケハ立ちも取れてワックスの載りが良くなります

道具編にも書きましたが真鍮ブラシはここで使うクリーニング用とあとから使うワックス剥がし用の2本に分けて使う事をお勧めします




ポイント
しっかりこすり汚れやケハ立ちを取る

あ!板が代わってるやん!
ワックスを
溶かす
まずアイロンを暖めます。設定温度はお使いのアイロンにより違います。

購入したワックスの溶解温度とアイロンの設定温度を説明書などで確認してください

僕のアイロンは低と中の間、やや低よりです
どんなアイロンでも中は温度が高すぎと思っていいです。

説明書を読まない人は低温設定から試しに溶かしてみてください。溶かしてすぐはアイロン温度が安定しないのですぐに温度をあげると温度の上げすぎでワックスが焦げます。
ワックスが溶ける温度で、溶けたワックスからアイロン上で蒸気や煙が出ない程度の温度に設定してください

温度を上げすぎワックスを焦がすと滑走性能が落ちます。早く溶かしたいからといって急に温度を上げるのは厳禁です。また、高温過ぎるアイロンは滑走面を焦がし痛めます。
初めは時間をかけてゆっくり溶かしましょう。

写真2の様にアイロン面にワックスを当てて溶かすと液体になりぽたぽた落ちます。

ぽたぽた滑走面に落とし滑走面で固まったのが写真3です。
このとき高い位置から落とすと雫が広く落ち、後に延ばす際に溶けやすいので高い位置からポタポタ落下させましょう。

硬いワックスの場合はアイロンに押し付けてワックスを柔らかくしてからソールにワックスを擦り塗りつけるクレヨニングという手法もあります。

「掛ける量は?」
写真3より+20%くらい多目が目安です

後ほどワックスシートでのばすのであまり大量に掛けてもワックスがもったいないだけです。
滑走面に染み込んだワックス以外は剥がすので沢山掛ければ無駄になります。
後から追加もOKです。

ただ、少なすぎると薄くのびすぎて逆にワックスを焦がしやすくなるので適量を掛けましょう。



写真1


写真2


写真3

ポイント
設定温度は溶け出すギリギリの低温で
ワックスを延ばす
ポタポタたらしたワックスを写真の様にワキシングペーパーを使ってアイロンでのばします。

ペーパーの上にアイロンを押し当てペーパーを引っ張りながらアイロンを手で持ちスライドさせます
一箇所を集中して暖めると滑走面を痛めやすいので止まる事なく常にスライドさせましょう。

ペーパーは使わなくても、のばす作業はできますが均一にのばすにはペーパー無しではワックスが沢山いるので使った方が結果的に経済的です。また、ペーパーは多少アイロンの温度設定が高すぎて滑走面を焦さないように保護します。(でも安心せずに低温で!高すぎは厳禁です)

板に落としたワックスは初めなかなか溶け難いです。
それはワックスだけでなく板が冷えているので板が温まるまで、すぐにワックスは固まってしまいます。
ですが急にアイロン温度を上げずに根気良く丁寧に低温で板を暖めるようし、板の温度が安定してきたら念入りにワックスをのばしましょう。
ここで汗って高温設定にするとワックスや板が焦げます。

1度全部溶けてワックスをまんべんなく引き伸ばしたら何度も温め直しましょう。
何回も丹念に板を暖めるとワックスが良く浸透し長持ちします。
ここでの工程はワックスを延ばす事と何度も板を良く暖める事が大切です。




ポイント
丹念に板を暖める 
ワックスを削る1
次にワックスを延ばしたら常温になるまで冷やします!

ここでちょっとコーヒーブレイク。

早くしたいからと言って急に冷やす事はなことはやめてください。せっかく浸透したワックスがビックリして飛び出します。あくまでも室温程度の常温で冷やしてください。

常温になってからまた暖めなおすと浸透力も上がります。時間のある方は 冷やす→暖める を繰り返しましょう。(しっかり1回暖めるだけでも十分浸透しますが……)


滑走面が十分に冷えてワックスが固また状態で、次にスクレイパーでワックスを削ります。
写真の様に削り節のようなカスが沢山でてくるので汚れてもいい場所でやりましょう。

「どのくらい削るの?」

掛けたワックスを全て削る勢いで結構です。
後の「ワックスを削る2」の真鍮ブラシでも更に細かく削ります。どんなに削ってもスクレイパーでワックスを削り過ぎてることはありません。




ポイント
全部剥がすつもりで削る
ワックスを削る2 スクレイパーの次に、真鍮ブラシでさらにワックスを削ります。削ると言うより磨くと言う感じです。

真鍮ブラシでこすると、クリーニング2で行ったのと同様にボロボロと粉が出てきます。それはストラクチャーに詰まった残りのワックスです。しっかり欠き出してください。
しっかりと欠き出したら粉を払い落としましょう。

ここでストラクチャーにワックスが残っていると滑走時ワックスに汚れがからみつきやすくなって滑走力が落ちます。
ストラクチャーの役割は豆知識編で説明します

ストラクチャーは滑走方向に溝が入っていますので滑走方向にこすりましょう。

この段階で表面の余分なワックスがほとんど完全にとれます。擦すりすぎて必要なワックスが取れることは無いのでしっかりと粉を欠き出しましょう.。


「せっかく掛けたワックスを全部剥がしていいの?」

はい、大丈夫です。しっかり剥します。おそらくこの質問をされる方は何処にワックスが入り込んでいるか理解されてないと思いますのでその3の豆知識編。ワックスの浸透箇所をご覧下さい





ポイント
しっかり擦る
磨く 1 真鍮ブラシでしっかりこすったら粉が出ます。それをナイロンブラシで払い落とします。

その後も粉がストラクチャーに詰まっていますのでそれもしっかり磨くようにナイロンブラシで取り出しましょう

このあたりから粉もあまり沢山出なくなってきます。

写真のソールに書かれた文字の黒部分でわかるように表面がしっとりツルツルになってきているのが実感できます。

この後に馬毛などの柔らかいブラシで更に擦るとよいようですが省略しても問題無しです。次の工程(フィニッシンググロス)をしっかりすれば十分です



ポイント
ナイロンブラシのみでも十分
磨く 2 ここから順番に仕上ていきます。

まず、フィニッシングクロスで強く擦ります
最終的に表面を磨く形になります

この段階でスポンジで磨いてもワックスの固まりや粉が目立つようでしたら真鍮ブラシやスクレイパーに切替、削りなおしてください。ワックスが残っていると汚れがつきやすいので滑走能力は落ちます。

完全にワックスが剥がれるとしっとっりした表面になります。最後にコルクで表面を擦れば完成です。

僕的にはコルクで擦る工程は省略しても問題ないと思ってるのでやってませんが……



ポイント
ワックスが残っていないかチェックする

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